治療後メンテナンス3
メンテナンス時に気になるのが 、BOP と歯周ポケットの状態です。
プローブによる歯周ポケットの測定は、必ずしも真の歯周ポケット底までの数値を測定できているものではありません。
つまり、歯肉の炎症の程度により、歯肉の引き締まりの度合いが異ります。
そうなると歯周ポケットを測定する器具のプローブの挿入しやすさが変わってしまいます。つまり数値も変わってしまうのですよね。
炎症が存在すれば、実際の歯周ポケット底をプローブが突き抜けてしまうことも多くなります。つまり歯周ポケットの数値が大きくなります。また、反対に炎症が治まれば、プローブが挿入しにくくなるので、歯周ポケットの数値が小さくなります。
歯周ポケットの測定は、数値が大きくなるか小さくなるか、もしくは変化がないかこの3通りしかありません。
歯周ポケットの数値が小さくなるのは、
1.歯肉の炎症が減退した時
2.長い接合上皮による再付着が獲得された時
3.歯肉が退縮した時
です。
反対に、数値が大きくなるのは、
1.歯肉の炎症が悪化した時
2.歯肉が腫脹した時
3.付着の喪失が起きた時
です。
こんな感じで整理すると、なんだか簡単に分類できるように思えますが、実際の臨床の現場ではなかなか複雑なんですよ。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント