歯ぎしりの影響
歯ぎしりの原因は現在のところ完全には解明されていません。しかし、ある統計調査によれば、寝ているときに、歯ぎしりをしている人は、成人のおよそ50%くらいあるとの報告もあります。
ただ、一般の方は、歯ぎしりといえば、いわゆる「キリキリ」音をたてるようなものを想像されるともいます。
しかしここでは、「キリキリ」音をたてるようなものだけでなく、ぐっと食いしばっているもの、かちかち上下の歯を合わせる行為も含みます。
我々歯科医師は、この3つを総称して「歯ぎしり」と呼んでおります。
そして、患者さんの歯のすり減り具合をみれば、おおむねその傾向がわかります。
「歯ぎしり」が原因としか考えられない症状がありますが、この症状を訴える患者さんに、「歯ぎしりしてませんか?」と、お話すると、7割くらいの人が、「歯ぎしりしていない」と答えられます。
もちろん寝ているときのことですから、本人には全く自覚がないんですものね。
そして、残念ながら歯ぎしりの癖を止めることはできませんが、歯ぎしりによる良くない症状や害を抑えることは、できます。マウスピースの装着がとても有効です。
ただ、歯ぎしりの治療には終わりがないのと、歯ぎしりの症状には波があるので、経過観察が非常に大切になってきます。
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