歯がしみる (その1)
「歯がしみる」で来院される患者さんは、多くいらっしゃいます。
とても不快な症状ですが、「早く歯医者に行こう!」という気持ちまでなれるでしょうか?
その症状が時々しみる程度だと、「どうしようかなぁ。様子を見ておこう」と迷う方も多いのではないでしょうか。
あくまでも、簡単な鑑別法ですが、「歯磨きでしみる」「冷たい飲み物でしみる」という方は、そのしみる場所を鏡でじっくり見てください。
写真のように「歯の根元がえぐれて」いたり、「歯ぐきが下がって」いるかもしれません。
この写真では、くさびを打たれたように、奥の歯の根元が三角に削れています。これを、くさび状欠損(WSD)といいます。
その原因は、
①強い歯ブラシと歯磨き粉
紙やすりや金だわしのように、毎回ゴシゴシ磨くと削れてしまいます。
歯磨剤を付けると,、もっと削れてしまいます。
②食いしばりや歯ぎしり
鉛筆をにぎって折ろうとすると、真ん中あたりにヒビが入りますよね。
つまり、歯に強い力が加わり続けると、歯の根元のエナメル質がくさび状に欠けてしまうのです。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント