抜歯後の穴に食べ物がつまる
抜歯した後は、ハグキに穴があきます。
その穴は歯根の形に応じているので、歯根が大きく長いとその穴も当然大きく深くなります。
特に親知らずは深く埋伏していることも多く、抜歯後の穴は深くなることが多いです。
そして抜歯したあとは、しばらくの間その穴に食べ物が入り込みやすくなります。
その上、抜歯したあとは、穴の入口の周りのハグキが内転するしので、入口がややすぼまった壺のような穴の形態になります。そのため、いったん穴に入り込んだ食べ物がなかなか取れなくなります。
ここで一番入り込みやすくて、出てきにくいのがご飯粒です。抜歯後、2週間~1か月後がこの症状が起こりやすいです。この時期には、よく患者さんからご飯粒がつまるのですが大丈夫でしょうか?と心配の声もよく聞きます。
ただし、そのままご飯粒が、体内に入ったまま残ってしまったり、埋もれてしまったりすることは決してありません。つまり、穴の底や側面から歯肉が徐々に盛り上がってきて、穴が浅くなっていきます。
そしてもう少しすると、うがいですぐに洗い流せるくらい穴が浅くなります。こういった経過をたどって抜歯をしたあとの穴は治っていきます。
抜歯後の穴に食べ物がつまるからといって、むやみに楊枝などで無理やり取らないことが大切です。うがい程度で通常は大丈夫です。
ただし、2~5%の確率になりますが、抜歯後5~7日後に抜歯直後と比べて違和感が強くなったり、痛みが大きくなることがあります。このような症状が出てきた場合には、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。
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