初期の段階では自覚症状がない?
歯周病の治療を難しくすることの要因のひとつに「自覚症状に乏しい」ことが挙げられます。
特に初期の段階では、全くと言ってよいほど・・・・。
そして、中等度の状態になっている患者さんには、強く治療の必要性をお話するのですが、「忙しいから」という理由で治療に通ってくれない方が時々いらっしゃいます。
そういう方が、数年して自覚症状が出てから通院を始められると、とても悲しい気持ちになります。
抜歯だけで済めばまだしも、抜歯して入れ歯になって今よりももっと噛みにくくなりそうなときなど、現状でいかに症状を軽減するか?ということぐらいしかできない時もあります。
あ~、あのときキチンと来てくれていればな、と、「たられば」は禁句と言いながらも思ってしまうほど。
歯周病の進行は、地震のようなものと私は感じています。
いつ来るか解らない。
もしかしたら来ないかもしれない。
そして来たときにどれくらいの規模で来るのか予測がつかない。
ゆっくり少しずつ進行するタイプもあれば、あるときドカーンと進んでしまうタイプもあります。
自覚症状がないからというのは、嵐の前の静けさにしか過ぎないのかもしれませんね。
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