歯科医院でメンテナンスをしなかったら -PART3-
さかの歯科チーフのJ・Nです。
前回、前々回とこのテーマでブログを書きましたが、今回は、PART3となります。
虫歯や歯周病は、早期発見、早期治療が大切だということは、前回お伝えしましたが、治療が終了すると、虫歯は治った、もう大丈夫と思ってしまう方がおられます。
しかし、実際はそうではありません。
つまり、治療を完了された歯が、再度虫歯になってしまうことがあります。
それを二次カリエスと言います。
特に大人の虫歯に多いのが、この二次カリエスの特徴で、将来的に歯を失うことも、少なくありません。
歯を治療する時に入れるかぶせ物や詰め物は、当然虫歯にはなりません。ただし、かぶせ物や詰め物と歯との間には、どうしても継ぎ目が存在します。
その部分には、汚れが溜まりやすく、二次カリエスになりやすいのです。
そして、かぶせ物や詰め物にはいろいろ種類がありますが、錆びてしまったり、材料自体の収縮、膨張や、レジンその物が劣化するので、欠けてしまうなどして、歯との間に隙間を作ってしまうことがあります。
特に、セメントがとれたり、外れかかっているような部分には、深い所まで菌が侵入してしまいます。
また一度治療をして、神経を取ってしまった歯の場合、虫歯が進行しても、痛みを感じないため、早期発見が難しい場合もあります。
中には、受診された時には、かぶせ物や詰め物の下に虫歯が広がっていて、歯を抜かざるをえなくなったというケースもあります。
一度虫歯になってしまうと常に虫歯のリスクと隣合わせです。
歯の喪失を避けるためには、日頃から二次カリエスの予防を、しっかりすることが大切です。
歯は失ってはじめて、自分の歯のありがたを感じるものです。
虫歯や歯周病にならないように、そして、治療した歯を、良い状態で保てるようにするために、予防やメンテナンスは、とても大事なのです。
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