治療後に歯がしみる?知っておきたい原因と対処法とは
こんにちは!医療法人さかの歯科・副院長の坂野美恵です。
歯科治療を受けたあと、「前回治療したところはいかがですか?」と私たちはよく患者様に尋ねます。
「どうしてそんなことを聞くの?」と思う方もいるかもしれません。
治療を行った歯は少なからず刺激を与えているので、痛みは出ていないか、症状は改善しているのかなど前回の治療後の状態を確認することは非常に大切です。
今回は歯の治療後の症状やメンテナンスについてご説明致します。

治療後に前回の確認をするのはなぜ?
実は、歯科治療は1本の歯だけで終わることは少なく、複数の歯を治療することがほとんどです。
次回来院された際に、前回の治療部位の状態を確認してから、新たな治療を開始します。
そうしないと、症状が出て辛い思いをする歯を増やしてしまうかもしれないからです。
たとえば、以下のような質問をしています。
・歯の神経の治療後の痛みはどうだったか?
・銀歯や白いかぶせ物を入れた後の咬み合わせや痛みは問題ないか?
・歯を削った後、冷たいものや熱いもので歯がしみることはないか?
・歯肉の腫れや出血は改善しているか?
・抜歯後の経過は良好か?
・ホワイトニング後、歯がしみる程度はどうか?
・入れ歯の違和感や痛みはないか?
このように治療後の症状を丁寧に確認することで、問題がないかどうかを判断し、必要な対応を行っています。

治療後の「歯が痛い」「歯がしみる」の原因とは?
治療後に歯がしみる、痛いと感じることは、実はごく自然な反応です。
特に銀歯や金属の詰め物を入れた後に「歯がしみる」と感じる方は少なくありません。
金属は熱の伝導性が高いため、冷たいものや熱いものを感じやすくなることがあります。
ただし、虫歯が深く神経に近い部分を削った場合は、神経の炎症が原因で痛みやしみが強くなることもあります。
この場合は症状が悪化する前に次の処置が必要です。
治療後に痛みが出た時には自己判断せずに、治療を行った歯医者へ確認すると良いでしょう。
ネットの情報も注意です!
今はインターネットで歯の情報をすぐに調べられる時代です。
「前医の処置は正しかったのか?」と心配になる方も多いでしょう。
しかし、ネットの情報だけでは誤解や不安を招くことがあります。
担当の歯科医師に相談することで、個々の状態に応じた正確なアドバイスを受けられるのが一番です。
治療後の歯が痛い、歯がしみると感じるときも、我慢せずに受診してください。
前回の治療内容をしっかり確認し、然るべき治療をご提案させていただきますので、ご安心ください。
メンテナンス時の歯周ポケットの変化も注意です
治療後はお口の健康維持のためにメンテナンスを定期的に受けることがとても大切です。
メンテナンス中に歯周ポケットの数値が大きくなることがあります。
原因は以下の通りです。
- 歯肉の炎症による腫れ
- 上皮性付着の後退
- 歯根の亀裂や破折
などが考えられます。
1と2はプラークコントロールの改善で対応可能ですが、3は非可逆的な変化で将来的に抜歯が必要になる場合もあります。
さらに歯周病が進行すると歯肉が退縮してきて、知覚過敏を起こすことも考えられます。
治療後の歯の痛みやしみは、多くの場合一時的な反応です。
しかし、症状が長引く場合や悪化する場合は、早めの診察が重要です。
安心して生活できるよう、歯科医師と一緒に状態を確認していきましょう。
治療後のお悩みやメンテナンスなどもお気軽にさかの歯科までご相談くださいね。

医療法人さかの歯科
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