奥歯の溝に黒い線ができたのですが

奥歯の溝にわずかに黒い線が見える場合があります。

これは、どうなっているのでしょうか??

 

奥歯の溝の初期虫歯

 

それは、①極めてごく初期の虫歯か、あるいは、②単なる着色かのどちらかでしょう。

 

①極めてごく初期の虫歯の場合は、通常早期に悪い虫歯の箇所を削って削った穴に詰め物をします。

大部分のケースでは、極めてごく初期の虫歯の場合は、虫歯の進行は少ないので、CR(コンポジットレジン)修復で直すことになるでしょう。歯と同じ色の詰め物で直すことができますので、ほとんど目立つことはありません。できるだけ早期のほうが虫歯の進行っが少なくなるので、審美的なCR修復で直せる可能性が高くなります。(虫歯が進むと、崩壊度が大きくなり、金属を使った修復になる可能性が高くなります。)

ただし、すぐに削って詰めることはしないこともあります。この場合はきちんと定期健診に来ていただける患者さんの限定になります。そのまま様子をみるといっても、虫歯が進行することがあればすぐに削って埋める必要があるからです。そして歯磨き、フッ素の応用等のお口の管理が必要です。(大きい虫歯に移行することもありますので・・・・)

 
歯磨きでごく初期の虫歯の箇所に歯垢が堆積するのを防ぐことが大切です。(これは通常の虫歯予防と同じです。)
 
そして、フッ素による再石灰化に期待することになります。唾液の中にフッ素が存在すると虫歯で溶けだしたカルシウムが再度エナメル質に取り込まれやすくなります。この再石灰化を促進できるのが、フッ素イオンになります。
 
また、シーラントといって、虫歯を削らないで溝だけ埋める処置で経過観察することもあります。
 

フッ素、シーラントのページへ

一般歯科・予防歯科

②着色の場合はもちろん問題ありません。お口のクリーニングで着色を取って、きれいにします。

PMTCといって、歯科医院で歯科衛生士による徹底した歯面清掃を行います。専用の器具を用いて、歯磨きで落とせない歯垢や着色を除去します。これは健康保険で行えます。

PMTCとは

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