オーラルディスキネジア

ディスキネジアとは、運動障害や運動異常のことをいいます。

つまり、随意運動(意識して行う運動)が困難となり、不随意運動(無意識におきてしまう運動)が優勢になってしまい、運動障害や行動異常を起こしてしまいます。

そしてこのディスキネジアは、手が不規則に勝手に動いてしまう、手指を何度も繰り返して曲げたり伸ばしする、、足指をクネクネと動かす、体幹をクネクネ動かしてじっとしていられない、立ったり座ったり同じ動きを繰り返す、といった四肢や体幹に症状が現れることが多いといわれています。

またお年寄りでは口の中で起こることも多いようです。特に口に関するものを、オーラルディスキネジアといいます。

オーラルディスキネジアの症状としては、口を無意識にモグモグと動かす、舌を出したり引っ込めたりする、唇をなめ回したり吸引したりする、繰り返し口をすぼめる、舌を左右に動かす、口を突き出す、歯を食いしばる、などです。

顔面に関しても、目を閉じたまま目を開けない、顔をしかめる、などの口腔の周囲、顔の表情筋に関する症状です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ディスキネジアは、中枢神経の促進・抑制のバランスが崩れるのが原因と考えられています。ドーパミンは、脳内の神経伝達物質ですが、そのドーパミンによる運動の調節機能が正常に働かなくなって起きるようです。

具体的に分類すると
■特発性ディスキネジア: 高齢者にみられ、原因が不明といわれています。
■薬剤性ディスキネジア: パーキンソン病の治療薬が原因といわれています。
■遅発性ディスキネジア: 向精神薬の長期服用が原因といわれています。

(特に高齢者のパーキンソン病の方は、これらが複合して発症します。)

また我々歯科医師の関与するオーラルディスキネジアの治療法としては、対象療法として
①薬物療法
②適合の良い入れ歯を装着したり、虫歯の治療をして口腔内の状態を改善する
などがありますが、主に脳神経内科の範疇になるものといえます。

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