麻酔注射が効きやすい?効きにくい?その2
前回の院長ブログで
「麻酔注射が効きやすい?効きにくい?」の話しをしましたが、麻酔が効きにくいケースがあります。これは日常の診療でも結構遭遇しますね。
それは、患部にひどい炎症が起きているという場合です。
通常、からだの平均的なpH値、つまり少しアルカリ性なのですが、浸潤麻酔薬は、少しアルカリ性の環境でよく効きます。
ところが、炎症が起きると、乳酸が痛いところにたくさん溜るので、そこは酸性の環境になっています。この状態の時には、麻酔の注射をしても、肝心の効力がなくなってしまいます。つ
「通常なら麻酔が効くはずが、まだ効いてこない」という場合は、やはり麻酔の注射を追加(決められている麻酔量の範囲で)せざるを得ません。
しかし、麻酔を多くしてもほとんど効き目がないことすら、時々ですがあります。(めったにありませんが)
麻酔がなかなか効かないとなると治療がつらくなるので、炎症がひどくなる前に、早めの受診を心がけましょう。
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