抜けた乳歯への願い
子供の頃、乳歯が抜けた時どうされていましたか?
私は、自分自身の乳歯を次のようにするとよいと両親から教えてもらいました。
「下の乳歯は屋根の上へ、上の乳歯は縁の下へ投げる。そうすると良い永久歯が生えるから。。。。」
この風習は、日本だけのことではないようですね。中国、シンガポール、ベトナム、カンボジア、タイなどでも行われているそうです。
また、台湾、韓国、インド、インドネシア、スリランカでは、「上下の乳歯は、屋根の上に放り投げる」という風習のようです。
エジプト、ナイジェリア、リビア、サウジアラビアなどの中東、アフリカでは、乳歯を太陽に向かって投げる風習とのことです。中東やアフリカの人たちにとっては、大きく強い太陽に乳歯を差し出す代わりに、永久歯が強くて丈夫になってほしいとの願いがあったようですね。
世界中の国々で、古代の人がよく似た思案をしていたところが、よくよく考えてみると不思議で神秘的な感じがしますね。
欧米諸国は風習は、少し異なっているようです。
イギリス、フランス、スペイン、アメリカ合衆国、カナダなどでは、抜けた乳歯を枕の下にいれて寝るそうです。そうすると、歯の妖精のねずみ、うさぎがやってきて、その乳歯を持っていき、その代わりにお金やプレゼントを置いて行ってくれるという言い伝えがあるそうです。
ねずみやうさぎの前歯は、生え変わることはありません。前歯が折れても削れても、次から次へと延びてきます。そのような丈夫な永久歯が生えるのを願ったのでしょうね。
世界中どこでも、我が子の歯が抜けた時、それに感謝、感動し、次に生える大人の永久歯が丈夫に正しく生えることを願ったのでしょうね。
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