手際が悪い先生の方が、上手?

さかの歯科院長の似顔絵 こんにちは、医療法人さかの歯科・院長の坂野泰造です。

学生時代にこんな経験をしました。私の学生時代の臨床実習は、指導医の年配の先生が研修医の若い先生の診察の指導している姿を見学することが多かったです。

ある時、総入れ歯の患者さんに診察中に、指導医の年配の先生が急用で不在となり、研修医の若い先生が診ることになりました。もちろん、腕前は指導医の年配の先生の方がはるかに上手で、研修医の先生はまごまごしてその差が歴然としていました。

当然、患者さんも不安だろうを想像していました。

しかし私の予想は外れてしまいました。その患者さんの診察は、研修医の若い先生になっていました。患者さんから「いつも診てもらっている年配の先生でなく、前回診てくれた若い先生に診てもらいたい」との要望があったようです。

歯科医師の写真

指導医の年配の先生は、腕前が良いので、さっさと診察が終わることができます。ところが、研修医の若い先生は、手際が悪く、何度も何度も細かい修正が必要で、診察時間もかかり必要になってきます。

そこを患者さんは、「腕前がいい」を「そっけない」と取り、「手際が悪い」を「一生懸命熱心に丁寧にやってくれた」と、感じてしまったのでしょうね。歯科医は腕前さえ良ければ良いというものではないんだな~と、この時に強く感じた出来事でした。

私も研修医の時に、思うように診察がうまくいかず、手際があまりうまくできなかったときにも、担当した患者さんから、一生懸命に診察してくれてありがとうと言われた経験もありました。(内心では、もっと腕前も上手にしなければと痛感しました)

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