メンテナンスを継続してもらうために
予防的メンテナンス、治療後メンテナンス、試行的メンテナンス、妥協的メンテナンスと4つのメンテナンスのお話をしましたが、いずれのメンテナンスの目的は、「現状維持」なのです。
(もちろん、改善されれば一番良いことなのですが、それは動的治療の目的となります。)
動的治療とメンテナンスの境界が解りにくいことも多々ありますが、目標が現状維持になったときからがメンテナンスだとわたしなりに考えています。(異論はあるでしょうが)。
通常、歯科治療は苦痛が伴うことが多いと思いますが、それでも通院する訳は、ただ一つ「治る」という希望があるからです。
しかし「現状維持」が目的では、患者さんの通院意欲(モチベーション)の継続のためには、通常の歯科診療以上に様々な工夫が必要です。つまり、『通院が楽しみになる』くらいでなければなりません。
私が思っていることは、その基本は「痛くない」ことと「気持ち良い」です。
この気持ち良いということには、施術もそうですが、もちろん医院全体の対応(接遇)も含まれます。
そして、メンテナンスは継続があってはじめて成功といえるのではないでしょうか?
たとえメンテナンスの途中で抜歯になったとしても、ほかの歯が残っている限りその歯を少しでも長持ちさせたいという意欲を患者さんに持ち続けていただければ、
通院意欲(モチベーション)➡通院
という行為に現れてくるからです。
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