「歯科技工士の現状と減少問題について」のセミナーに出席してきました。

2018年1月20日に「歯科技工士の現状と減少問題について」のセミナーに出席してきました。

今年度の全国歯科技工士養成学校の総入学者は、定員数1,804名に対して927名で、昨年より105名も減少しました。

平成7年のピーク時は3,129名であったことから、22年間で2,202名の減少であり、しかも毎年約100名ずつ減少している事実から、9年後にはゼロに近づく計算となります。

2000年には72校の歯科技工士養成学校が運営されていましたが、この10年間で15%が募集停止、閉校閉科をしており、現在は52校に至っております。

また、存続している歯科技工士養成学校も大きく定員割れをしている現状であり、このままでは、歯科技工士業界だけにとどまらず、歯科界全体の危機といえる問題が表面化しています。

文部科学省による18歳人口・減少率調査によると、2017年の118万人が、2018年以降は更に減少に転じ、2024年には106万人となり大学、専修学校における学生確保が最優先の課題であります。

このデータから、今後、全国的に歯科技工士養成学校の定員充足率が改善されることは難しく、将来を見据えた対策が必要と言えます。

 

 

 

 

 

 

 

以上の現状に加え、技工士の離職率は依然高く(約70%)、将来歯科界の歯科技工士不足が社会問題へとなることは明らかであり、その対応が急務であると思われます。

我々歯科業界の根本たる「歯科技工士の現状と減少問題」を聞いて、問題の根深さを痛感しました。とても心配な問題ですね。

京都歯科医療技術専門学校 技工士科 村西実智浩

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