三大唾液腺

みなさんこんにちは( *´艸`

さかの歯科、歯科衛生士のH,Tです。

今日は三大唾液腺のそれぞれの特徴と役割を説明していきます。

私たちが食事をするとき、口の中に自然と分泌される唾液。その唾液をつくる重要な器官が「唾液腺」です。唾液腺にはいくつか種類がありますが、中でも「三大唾液腺」と呼ばれるのが耳下腺・顎下腺・舌下腺の3つです。

それぞれの唾液腺の特徴や役割、トラブルについて詳しく説明します。

1. 耳下腺(じかせん)

耳下腺は、耳の前から頬にかけて存在する大きな唾液腺です。

• 分泌する唾液の性質:サラサラした漿液性(しょうえきせい)の唾液

• 役割:食事の際に消化を助け、口腔内を潤す

• 分泌の特徴:特に酸っぱいものを食べたときによく刺激される(「梅干しを見ただけで唾液が出る」現象)

• 関連する病気

 • おたふく風邪(流行性耳下腺炎):耳下腺がウイルス感染によって腫れる病気

 • 耳下腺腫瘍:良性・悪性の腫瘍ができることがある

 

2. 顎下腺(がっかせん)

顎下腺は、下顎の内側、やや奥にある唾液腺です。

• 分泌する唾液の性質:サラサラした漿液性とネバネバした粘液性の両方

• 役割:食べ物を湿らせて飲み込みやすくする、消化を助ける

• 分泌の特徴:安静時にも唾液を多く分泌し、唾液の約70%を担当

• 関連する病気

 • 唾石症(だせきしょう):唾液腺に石ができ、唾液の流れが悪くなる病気

 

3. 舌下腺(ぜっかせん)

舌下腺は、舌の下にある小さな唾液腺です。

• 分泌する唾液の性質:ネバネバした粘液性が多い

• 役割:口の中を保湿し、滑らかにする

• 分泌の特徴:分泌量は少なく、主に口腔内の潤滑を担当

• 関連する病気:粘液嚢胞(ねんえきのうほう)があります。これは、舌下腺の分泌管が詰まり、唾液がたまる病気となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

唾液は消化を助けるだけでなく、口腔内の健康維持にも大きく関わっています。消化酵素(アミラーゼ)が含まれ、食べ物の分解を助けるたり抗菌作用があり、口の中の細菌の繁殖を抑える働きもあります。

加齢やストレス、病気などで唾液の分泌が減ると、口の乾燥や口臭、虫歯リスクが高まります。唾液の分泌を促すためには、以下の方法がおすすめです。

• よく噛んで食べる(特に硬いものをしっかり噛む)

• ガムを噛む(無糖ガムがおすすめ)

• 水分補給をこまめに行う

• 唾液腺マッサージをする(耳下腺・顎下腺・舌下腺を軽くマッサージすると分泌が促される)

 

三大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)は、それぞれ異なる特徴を持ち、口腔内の健康に欠かせない役割を果たしています。唾液の分泌を促す習慣を意識し、唾液腺のトラブルを防ぐことで、健康な口腔環境を維持しましょう。

食事のときにしっかり噛む、こまめに水分補給するなど、日常のちょっとした工夫で唾液の分泌を改善できます。ぜひ今日から実践してみてください!

 

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