冷たい炭酸飲料が歯を溶かす?
みなさん、こんにちは(≧▽≦)
さかの歯科、衛生士のH.Tです。
いよいよ夏本番、暑い日が続きますね。
ついつい手が伸びる「冷たい炭酸飲料」や「スポーツドリンク」。
爽快感があっておいしいですが、実は歯にとっては要注意なんです。
今日は、そんな夏に気をつけたい「酸蝕症(さんしょくしょう)」についてお話しします。
酸蝕症とは、飲食物に含まれる「酸」によって歯の表面(エナメル質)が溶けてしまう状態のことです。虫歯とは違い、細菌によるものではなく、酸による化学的なダメージで起こります。
実は、炭酸飲料やスポーツドリンクには、以下のような酸性の成分が多く含まれています。
・炭酸飲料 → 炭酸(炭酸ガス)
・スポーツドリンク → クエン酸、リンゴ酸、乳酸など
・フルーツジュース → ビタミンC(アスコルビン酸)など
これらの飲み物を頻繁に摂取すると、口の中が酸性状態になりやすく、歯が溶けやすくなるのです。
そして、酸によってエナメル質が溶けると、歯の表面がツルツル・テカテカしてくる、歯が黄ばんで見える(内部の象牙質が透ける)、冷たいものがしみる、歯がすり減って短くなる、虫歯になりやすくなるなどの症状が出てきます。特に前歯の裏や奥歯の噛み合わせ面に変化が現れやすいです。
ではどうやって予防するのでしょうか。酸蝕症を防ぐためには、次のポイントを意識してみましょう。
●飲む回数とタイミングに注意
・ちびちび飲みはNG。飲んだらすぐ口をゆすぐのがベスト。
・できれば「食事のとき」などにまとめて飲む。
●ストローを使う
・飲み物が歯に直接触れにくくなります。
●歯磨きのタイミングに注意
・酸性の飲み物を飲んだ直後の歯磨きは避ける(歯が軟らかくなっているため)
・30分ほど経ってから磨きましょう。
●フッ素入りの歯みがき剤を使う
・エナメル質の再石灰化を助けます。
暑い夏に水分補給は欠かせませんが、歯にやさしい飲み方を心がけるだけで、酸蝕症のリスクはぐっと下がります。
「歯がしみるかも…」「歯の色が気になる…」という方は、酸蝕症の可能性もあります。
気になる症状があれば、ぜひお気軽に当院までご相談くださいね。
医療法人さかの歯科
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