オーラルフレイルとは何ですか?口筋肉を高齢化しない予防と対策

皆さん、こんにちは^^さかの歯科・副院長の坂野美恵です。

「最近お口が乾いてしゃべりにくい」「なんだか食事が飲み込みにくいな」「私のお口臭くないかしら」など気になる方はいらっしゃいませんか?

もしかしたらその症状はお口の機能が弱まり始めていて、オーラルフレイルの入口かもしれません。

今回は誰にでも起こりえる「オーラルフレイル」についてご説明致します。

オーラルフレイル

 

 

 

 

 

 

オーラルフレイルとは?

まず「フレイル」というのは「健康」と「要介護」の中間の状態の事を言い、年齢を重ねることによって心身が弱った状態の事を言います。

そこに「オーラル」が付くことでお口の虚弱を意味します。

 

早めに対処する事で健康な状態に戻せます!

オーラルフレイルとはお口の中の虚弱という意味です。

 

お口には「食べる」「飲み込む」「呼吸をする」「会話をする」など様々な機能がありますが、これらの役割をうまく使いこなせなくなったと感じたらオーラルフレイルの前兆です。

 

フレイルの入口はオーラルフレイルからとも言われており、お口の機能の状態を知っておくことで、お身体のフレイル予防にも繋がります。

 

オーラルフレイルの原因とは?

オーラルフレイルになる原因は以下の通りです。

 

・加齢によるお口回りの筋力低下(口輪筋・舌筋・咀嚼筋)

・歯の喪失や入れ歯の不適合

・唾液分泌の減少(ドライマウス

・飲み込む機能の低下(誤嚥につながります)

・偏った食生活やバランスの取れてない栄養状態が続く

・社会交流の減少による会話機会の減少

 

年齢を重ねるとお口の周りの筋力が衰え、歯周病や虫歯などで残っている歯も少ない状態だとオーラルフレイルに進行しやすくなります。

 

私はオーラルフレイル?簡単チェックリスト

下記のチェックリストの2つ以上当てはまる方は、オーラルフレイルの危険性が高いです。

 

☑むせる、食べこぼす

☑食欲がない、少ししか食べられない

☑柔らかいものばかり食べる

☑滑舌が悪い、舌が回らない

☑お口が乾く(ドライマウス)、口臭が気になる

☑自分の歯が少ない、顎の力が弱い

 

元々健康で元気いっぱいだった方も、お口に関するささいな衰えが積み重なると、オーラルフレイル、さらにその先のフレイル、そして病気へと繋がる可能性があります。

フレイルが進行すると要介護状態から、進行すると寝たきりへ…と負のスパイラルに繋がるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

オーラルフレイル対策にはどうしたらいい?予防できる?

対策としては少しでも早くオーラルフレイルの兆しに気づくことです。

早めに対処すれば健康な状態へと戻るスピードも速くなります。

まだオーラルフレイルの症状が出ていない方も、少しお口の機能の衰えを感じている方も、まずは以下の予防をお試ししてみてくださいね。

 

そしてオーラルフレイルは誰にでも起こりえる症状ですが、歳のせい…と簡単に片付けないことが重要です。

少しでも長く健康に楽しい毎日を過ごすためにも、気付いた時から予防と対策を行いましょう。

 

オーラルフレイル予防と対策方法

オーラルフレイル予防や、オーラルフレイルの対策として以下の方法があります。

 

<口腔機能トレーニング>

・パタカラ体操・あいうべー体操(唇が舌の筋肉を意識した発音練習による筋力トレーニング)

・咀嚼トレーニング

・舌・唇・頬のストレッチやマッサージ

・口腔ケア時に合わせて行うと効果的

 

<毎日の歯磨き・舌清掃を行う>

・定期的な歯科健診

・定期的に専門的なクリーニングを受ける

・自分に合った正しいブラッシング方法を実践する

・自分に合ったオーラルケア用品を選択する

 

<食生活>

・よく噛む食材を選ぶ

・しっかり30回噛むように意識する

・バランスの取れた栄養摂取

水分をしっかり摂取する

 

<社会的活動>

会話をする機会を設ける

・外出し、意識的に体を動かす

・普段食べ慣れていない食事などもチャレンジしてみる

「パタカラ体操って何?」「あいうべー体操ってどうやったらいいの?」など気になる時には、お口の健診もかねてさかの歯科までご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

保健センターでもオーラルフレイルが注目されてます

ずいぶん前にはなりますが、保健センターにもこのようなパンフレットが置いてありました。

それは「らくさい健康長寿プロジェクトスタンプラリー帳」というもので、洛西支所保健福祉センター健康長寿推進課という所が発行しておりました。

健康づくりに取り組んでスタンプを集めて行くというものなのですが、その項目の一つに歯科に関係する記載もあり、オーラルフレイルも注目されております。

健康づくりの為にお口の中のケアが重要である事が、少しずつ広まっている証拠ですね!

 

ちなみにこのスタンプラリーは終了しておりますが、洛西支所保健福祉センターでは、フレイル予防のお口のトレーニングなどのセミナーも行っているので、今後も要チェックです。

 

まとめ

フレイルも、オーラルフレイルも、何事も早めの行動が大事です。

現代の日本は超高齢化社会を迎えていますが、歳を重ねてもできる限り健康でいれるように、さかの歯科でお口の健康維持やオーラルフレイル対策も一緒に考えていきませんか?

 

▽参考文献(例)
日本歯科医学会『オーラルフレイル』
厚生労働省「オーラルフレイル対策における口腔機能の維持・向上のための
効果的な評価・介入方法の確立の研究」
東京大学高齢社会総合研究機構「オーラルフレイル予防推進研究会」より

 

 

 

 

 

 

 

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