粘液嚢胞は自分で潰してもいい?原因や自然治癒の可能性について
皆さんこんにちは!
さかの歯科・歯科医師の坂野果琳です。
みなさんは唇や口の中に「ぷくっとした膨らみ」は出来たことありますか?
実はそれは粘液嚢胞かもしれません。
「下唇の内側に透明な膨らみができた」
「何度も同じ場所に水ぶくれのようなものができる」
「痛みはないけど気になる」
このような症状がある場合、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の可能性があります。
粘液嚢胞は口の中によく見られる良性の病変ですが、自然に治ることもあれば再発を繰り返すこともあります。
今回は粘液嚢胞の原因や治療法、潰してもいいのかについて詳しくご説明します。

粘液嚢胞とはなんですか?
粘液嚢胞とは、唾液を分泌する小唾液腺の出口が傷ついたり詰まったりすることで、唾液が周囲の組織にたまり、袋状に膨らんだ状態です。
特に以下の部位に多く見られます。
・下唇の内側
・舌の裏側
・頬の内側
・口底部(舌の下)
見た目は透明感のある水ぶくれのような膨らみで、透明~白っぽい色をしているのが特徴です。
特に大きな痛を感じる方は少なく、治ったと思ったらまた繰り返して再発することも多いです。
粘液膿胞の見た目は口内炎と似ていますが、口内炎とは別の疾患です。
大きさもまちまちで、米粒ぐらいのものもあれば、1~2cm程度の大きさになる事もあります。
触るとぶにぶにしており、痛みを伴うこともあります。
粘液嚢胞の原因とは?
1. 唇や頬を噛むクセ
粘液嚢胞の原因として最も多いのが、唇や頬を繰り返し噛むことです。
無意識のうちに唇を噛んだり吸ったりすることで、唾液腺の管が傷つき、唾液が正常に排出されなくなります。
2. 外傷や刺激
転倒やスポーツによる衝撃、硬い食べ物による刺激なども原因になります。
間違えて唇を噛んでしまったり、歯ブラシが強く粘膜に当たってしまった時なども粘液膿胞になる可能性があります。
3. 歯並びや噛み合わせの問題
出っ張った歯や尖っている歯、不正咬合などによって唇や舌・粘膜が慢性的に刺激されると、粘液嚢胞ができやすくなることがあります。
画像で見る粘液膿胞について
粘液膿胞とは下記のような画像の状態を言います。
こちらの画像はさかの歯科のスタッフの写真です。
いつも粘膜部分が歯に当たっており、気付いたら粘液膿胞が出来てしまいました。
さかの歯科の歯科医師に診てもらい、幸い自然治癒で経過も良好です。
下記のような粘膜異常がみられる時はまずは歯科医師の診断を受けるといいでしょう。

粘液嚢胞の原因にストレスも関係しますか?
「粘液嚢胞の原因はストレスですか?」とご質問を頂くことがあります。
結論からいうと、ストレスそのものが直接的な原因ではありません。
しかし、ストレスによって次のような行動が増え粘液膿胞へと繋がることはあります。
・唇を噛む
・頬の内側を噛む
・歯ぎしりや食いしばり
・口を触るクセ
・口腔乾燥
これらの習慣が粘液嚢胞の発症リスクを高めるため、間接的にストレスが関係している可能性も高いです。
ストレスが原因で粘液膿胞を繰り返している場合は、なるべくストレスがない生活を意識したりリラックスする時間を設けるよう意識しましょう。
粘液嚢胞は自然治癒しますか?
小さい粘液嚢胞は自然治癒する可能性も高いです。
粘液嚢胞は破れて中の液体が排出されることで、一時的に小さくなったり消えたりすることがあります。
そのため、小さい粘液膿胞や軽症の場合は自然治癒したように見えることがあります。
しかし上記でもご説明した通り、粘液膿胞は再発しやすい特徴があります。
根本的な原因である唾液腺や導管が残っている場合は、再び唾液がたまって再発へと繋がるので注意が必要です。
自然治癒を待っても数週間以上治らない、何度も繰り返す、さらに粘液膿胞が大きくなってきた場合は歯医者へ受診しましょう。

粘液嚢胞を潰してもいいですか?
粘液膿胞ができると、どうしても自分で潰したくなります。
しかし、自分で潰すのはおすすめできません
粘液嚢胞は潰れることで一時的に小さくなることがありますが、自分で潰すと以下のようなリスクがあります。
・細菌感染のリスク
・出血することがある
・傷ができる
・再発しやすくなる
粘液膿胞かな?と思ったら自分では潰さずに、歯医者へ相談するようにしましょう。
粘液嚢胞ができたらどうしたらいいですか?
粘液膿胞がお口の中にできた時は、まずはあまり刺激を与えないのが一番です。
心配なら早めに歯医者に相談へ行き、粘液膿胞ができる原因を一緒に探り解決しましょう。
歯医者では、粘液膿胞ができる原因に合わせて治療を行います。
症状によっては自然治癒を待って、経過観察する場合もあります。
お口の中に原因がある場合は、歯医者で治療したりマウスピースを作成し、歯を守る事もできますので、まずは一度歯医者へご相談ください。
何度も繰り返している場合や悪化している場合はお早めに歯医者へいく事をオススメいたします。

粘液膿胞かな?と思ったらまずは歯医者へ!
粘液嚢胞は、唾液腺の出口が傷つくことで生じる良性の病変です。
しかし自己判断は要注意です。
見た目は粘液膿胞に見えても、実は違う病が隠れている場合も考えられます。
お口の中に気になる症状がある時は、お気軽にさかの歯科までご相談下さい。
お口や歯のトラブルは京都市西京区・さかの歯科までご相談下さい。
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