寝ている間の口呼吸、実は歯にも悪影響!?就寝時の対策とは

皆さん、こんにちは^^さかの歯科・歯科医師の坂野果琳です。

最近急に冷え込む日が増え、お肌やお口の乾燥が気になる季節になってきました。

「朝起きたらお口がカラカラ」「お口の中が突っ張る気がする」「なんだか口臭が強くなったかも」と感じている方はいらっしゃいませんか?

それはもしかしたら寝ている間に口が開いて口呼吸しているかもしれません。

 

今回は寝ている時の口呼吸についてお話していきたいと思います。

マスク口呼吸

 

 

 

 

 

 

実は恐い寝ている時の口呼吸…なぜ問題?

寝ている時はご自身でお口の開けたり閉じたりのコントロールができないので、気付いたら口呼吸になっている方は少ないです。

しかし寝ている間に口呼吸になると、お口の中の唾液が減り、お口が乾燥してしまいます。

お口の乾燥は虫歯や歯周病のリスクを高め、口臭が強くなる原因にもつながります。

さらにお口の周りの筋肉も使用しないので、お顔が老け込む原因にもなりますので、注意が必要です。

以下に詳しく見ていきましょう。

口呼吸はなぜいけないの?

・鼻呼吸と口呼吸の違い

通常就寝時は皆さん鼻呼吸で寝ることが多いです。鼻呼吸だと鼻毛や粘膜によりウィルスや異物がブロックされますが、口呼吸ではブロックされません。

 

風邪、インフルエンザ、アレルギー性疾患、気管支喘息などにかかりやすくなり、口の中が乾いている状態が続くことでドライマウスや歯周病の悪化にも繋がります

 

口呼吸が習慣化するとお口周りの筋肉は緩んだ状態となるため、使わない筋肉は衰え目元、口元のシワの原因になることもあります。

鼻呼吸と比べ口呼吸には良いことなしなのです。

 

・唾液分泌低下

口呼吸になるとお口の中が乾燥し、必然的に唾液が足り無くります。

唾液の持つ力の自浄作用は口内バクテリアから歯や歯茎を守るのに不可欠なもので、唾液なしでは口臭や歯周病、虫歯が起こりやすくなってしまいます。

唾液が少なくなると起こるお口のトラブルは以下の通りです。

 

・虫歯ができやすくなる

・歯周病が進行しやすくなる

・口臭が強くなる

・舌や粘膜が荒れる

・入れ歯が痛い、合いが悪くなる

・しゃべりづらくなる

 

など、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。

寝る時のマスクは口呼吸対策になる?

口呼吸対策で練る時にマスクをつける方もいるかと思います。

寝るときのマスクの効果は人によって違いますが、睡眠専用マスクを使用するのはいいかと思います。

 

マスクには以下のようなメリットがあります。

 

・口の乾燥を防ぐ

・鼻呼吸を促す

・のどの保湿効果

・冬場の風邪予防にも◎

 

ただし、きつすぎるマスクや通気性の悪い素材は逆効果ですので、使用を控えましょう。

睡眠時専用のものを選び、快適に使うことで睡眠の質も維持することが大切です。

 

 

 

 

 

 

すぐにできる口呼吸対策とは?

常に口呼吸でお口の乾燥に悩まされている方は以下の方法もお勧めです。

 

・こまめに水分摂取を行う

マスクをしていてもまずは鼻呼吸を意識し、喉が乾いたと感じる前にこまめな水分補給を心がけるとより良いです。

特に冬場は水分が少なくなりやすいので、意識して水分摂取しましょう。

糖分の多く含まれたものは虫歯のリスクが高くなりますので、お茶かお水を飲むといいでしょう。

また、スナック類を食べる頻度を減らしたりおやつの時間を決めていただけると、最適な唾液量に調整されますのでオススメです。

 

・マウスピース(ナイトガード)の作成

口呼吸でさらに歯ぎしりや食いしばりがある方は、歯に負担がかかりやすいです。

歯が欠けたりヒビや亀裂が入ることもあります。

口呼吸と併せて歯ぎしりなども気になる場合は、歯科医院でマウスピースの作成もオススメです。

就寝時に専用マウスピースをはめるだけで、歯を保護してあげることができます。

 

・舌の位置や唇の筋力トレーニング

舌の位置は通常上あごに少しくっつくぐらいが安静位なのですが、持ち上げる力が弱く下の歯の内側にある場合や、歯をぐいぐい押してしまうくらい舌の圧が強い場合は舌の筋力トレーニングが必要になります。

他にもぽかんと口が開く方は口唇の力(口輪筋)が弱い傾向にあるので、唇の筋肉を鍛えるトレーニングも併せて行うと良いでしょう。

口呼吸は“癖”になっている場合も多く、意識して治す努力を行い継続してトレーニングを行うのが近道です。

まとめ

今回はブログにて簡単にまとめたのみにはなりますが、口呼吸になってしまうのはたくさんの要因が重なっている場合が多いです。

口呼吸でお悩みの方は、まずは一度さかの歯科にご相談下さい。

歯科からの目線で患者様一人一人にあった治療や指導、アドバイスを致します。

 

 

 

 

 

 

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