仕上げ磨きを成功させる秘訣とは?イヤイヤ対策について

こんにちは!さかの歯科・歯科医師の坂野果琳です。

「子供が歯磨きを嫌がる」「どのように仕上げ磨きしたらいい?」「小さいうちから歯医者に行くべき?」とお考えの親御様は少なくないかと思います。

今回はお子様の仕上げ磨きについてご説明致します。

 

仕上げ磨き

 

 

 

 

 

 

仕上げ磨きを嫌がる子への上手な向き合い方とは?

小さなお子さんを持つ保護者の方の悩みでとても多いのが、「仕上げ磨きを嫌がる」というお声です。「仕上げ磨きしてあげていますか?」と伺うと、「嫌がってさせてくれなくて……」と困っている方は本当に多いものです。

嫌がる理由はいくつかあり、まず多いのが“使っている歯ブラシが痛い”というケース。

毛先が開いた歯ブラシは歯ぐきに当たって痛みが出やすく、それが「磨かれるのはイヤ」という気持ちにつながってしまいます。

そのためこまめな歯ブラシ交換はとても大切です。

また、仕上げ磨きの時間帯もポイントで、理想は食後ですが、機嫌が悪いタイミングで無理に磨けば「歯磨き=嫌なこと」になり逆効果です。

機嫌が良い時間に行うほうが成功しやすく、続けやすくなります。

子どもは大人の小型版ではありません。

大人の常識をそのまま当てはめようとすると無理が出ます。まずは「嫌がる理由をひとつずつ解消する」ことが大切です。

 

仕上げ磨きは“頭ではなく手”で覚えましょう

歯磨きはスポーツと同じで、方法を知っていても、練習して体で覚えなければ上手にはなりません。

前歯を磨く、奥を磨く、角度を変えるなど…すべてはコツを掴めば必ず誰でもできるようになります。

保護者が正しい磨き方を身につけて、タイミングを見ながら、ていねいに磨いてあげましょう。

大切なのは「強制しないこと」。根気は必要ですが、嫌がる理由を減らしていくことで、ゆっくり慣れていくことができます。

仕上げ磨きを好きにする最大のポイントとは?

ほとんどの保護者の方は「むし歯予防のため」に仕上げ磨きに取り組みます。

しかし本当に大切なのは、仕上げ磨きが習慣として根付くこと、そして「嫌いにさせないこと」です。

歯垢はためてしまうと落としにくくなります。

だからこそ毎日続けることが重要ですが、最初から完璧を目指す必要はありません。

機嫌が悪い日や慣れない時期は、磨く場所を絞る“1点集中磨き”がおすすめです。

 

例)
・2歳頃:上の前歯
・それ以降:奥歯の間がむし歯になりやすい

下の前歯はあまりむし歯になりやすくありません(歯石が溜まりやすく、歯肉炎にはなりやすいですが)。
まずはリスクの高い部分を短時間で磨き、「嫌な記憶」を増やさないことが大切です。

 

 

 

 

 

 

嫌がるからと歯磨きしないとどうなりますか?

「嫌がるからしなくていいかな」
「そのうち自分で磨くようになるだろう」

こう思ってしまうことは誰にでもありますが、この妥協がむし歯につながります。

むし歯になれば歯科治療が必要になりますが、歯磨きができない子にとって治療は強いストレスになります。

だからこそ、少しずつでも続けて“歯磨きが当たり前”になるよう習慣づけることが重要です。

 

少しずつ歯科医院に慣れていきましょう

2〜3歳頃に初めて歯科医院に来るお子さんは、不安で泣いてしまうことが珍しくありません。しかし、定期的に通うことで、半年後には大きな口を開けられるようになる子も多いものです。

最初は歯科医院の雰囲気に慣れるところから初めていきましょう。
受付で挨拶、診療室の空気、器具の説明などをゆっくり行います。

スタッフは「怖くない場所」だと感じてもらえるよう、優しく接しますので、ご安心ください。

もちろんお気に入りのぬいぐるみを持参してリラックスしながら治療を受けてもOKです。

定期検診に通うこと、毎日の仕上げ磨きを続けることは、子どもにとって「歯医者さんは怖くない」という経験を積み重ねることにもつながります。

 

乳歯はどうせ生え変わるから…と思っていませんか?

乳歯はしっかり噛むことで消化を助け、正しい発音を身につけ、顎を育て、永久歯がきれいに生える位置を確保するという重要な役割を持っています。

むし歯になれば痛みでよく食べられない、感染が広がれば永久歯の発育にも影響するなど、影響は決して小さくありません。

だからこそ
・仕上げ磨き
・フッ素入り歯磨き剤の積極的な使用
・甘いものの摂り方の工夫
・歯医者の定期検診

乳歯のうちから良い習慣を身につけることが、将来の歯の健康につながります。

 

まとめ

仕上げ磨きを続けるポイントは
・痛い・嫌だの原因を減らす
・機嫌が良い時間に
・慣れるまでは“1点集中”
・根気よく続ける

子どもが自分で完璧に磨けるようになるのは、まだまだ先。保護者の仕上げ磨きは、子どもの未来の歯を守る大切な土台になります。

今日から無理のない形で、一歩ずつ習慣づけていきましょう。

さかの歯科では、歯医者が苦手なお子様にも丁寧に寄り添って進めていきます。

ぜひご安心してご来院ください。

 

 

 

 

 

 

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