治療後メインテナンス5
治療後メンテナンス4の続きの話をします。
メンテナンス中に、「歯周ポケット測定値」が大きくなるのは、よくありません。
このような事態が起こる原因として考えられることは
1)歯肉の炎症の発生。(歯肉が腫れたため、相対的に歯周ポケット測定値が大きくなる)。
2)上皮性付着の後退。
3)歯根のヒビ(もしくは亀裂)や歯根の破折
などが考えられます。
1)は、見た目にも歯肉が腫れたり、出血したりしますので、患者さん本人にも自覚できる状況です。
2)は、一般の方に説明することが困難なのですが、表現に迷ったのですが簡潔に言えば、歯根部に歯肉の上皮が付着しているのですが、あたかも輪ゴム(上皮)で歯根をグルグル巻きにしており、健康であればグルグル巻きにされているので歯周ポケット測定の器具が入りにくくなっているのですが、輪ゴム(上皮)緩めば歯周ポケット測定の器具の器具は奥まで入りやすくなり、歯周ポケット測定値は大きくなってしまいます。(あくまで、イメージとして)。
ただこの2つは、プラックコントロールの立て直しなどで、比較的簡単に対処できることが多いですね。
最も困難なのは、3)への対処です。
非可逆的な変化なので、いずれは抜歯となってしまうでしょうね。
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