ところで、こんな質問をされたことがあります。彼氏は虫歯がたくさんありますが、キスをしたら虫歯がうつりますか？・・という疑問です。

おそらくほとんどの大人は虫歯菌を口の中に保有しています。
虫歯が一本もない人の口の中にも、虫歯菌はいます。（濃度はうすいと思いますが、、、、）
つまり、大人になってから虫歯菌がうつる、うつらないの話をすると次元の問題ではありません。

そして、虫歯菌を保有しているからといって、すぐに虫歯になるというのではありません。
虫歯菌が、実際に虫歯に進むためには、お口の清掃状態、食事の回数、砂糖の存在、唾液の状態、などなどいろいろな要因が関係してきます。

その前に、キスをする前から虫歯菌自体をすでに自分自身も持っています。大人に関しては、神経質に気にする必要はないでしょう。

ちなみに、生まれて間もない赤ちゃんは、虫歯菌が口の中には存在していません。つまり、赤ちゃんに対しては、大人の唾液などから虫歯菌は口の中に入ってうつると考えてよいでしょう。

最近の傾向として、生まれて間もない赤ちゃんに対して、””チューや口移しはNG”と思っている方も多いと思います。もちろん大切なことですが、過敏になる必要はないと思います。

大事なのは「チューや口移しはNG」より「歯磨き」です。結局のところ、大切なのは、虫歯は生活習慣の要因が一番大きいのです。例えば風邪の予防を考える場合、ウイルスのない環境を作ろうと考える方はいないと思います。むしろ手洗いやうがいなどで予防しますよね。虫歯の場合も、同じなんです。虫歯菌を口に存在させないようにすることより、正しい食生活をして歯磨きをきちんとする、この意識が虫歯の予防には、効率が高いのです。

ただ、風邪の予防の際、クチャミをしている人には近づかないと同じで、「虫歯がある人”の唾液を赤ちゃんの口に入れない」こと自体は大変意味がありますが、食後には歯磨きを怠らないこと！そしてだらだらお菓子などを食べさせないことのほうが、いちばん大事なことです。

そしてパパママや周囲の大人に「チューＮＧ」を強要するより、歯科治療をきちんとしてでパパママたちの虫歯をなくす口内環境の改善を勧めるほうがいいようですね。

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