花粉症で歯が痛くなるって本当?原因と対処法について
皆様こんにちは!さかの歯科・歯科医師の坂野果琳です。
段々気温が落ち着き、過ごしやすい季節になってきましたね。
秋は新しい習い事が始まったり、行事が増えたりと、日々の生活に変化が訪れる頃かと思います。
秋~冬にかけてはリズムが変わることが多く、年末に向けてあわただしくなってきますね。
この時期は過ごしやすい気候ではありますが、 “秋花粉”も気になる所です。
春だけでなく、秋も花粉症のシーズンで、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに襲われてマイナートラブルで悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?
鼻がつまっている時になんとなく歯が痛んだり、お口の中が乾燥することも多くあります。
実は花粉症とお口の中は大きな関係があるので、今回は花粉症がもたらす歯への影響についてお話していきます。

花粉症の季節、歯が痛むのはなぜ?
花粉症で鼻水や鼻づまりで悩んでいる方は、稀に奥歯が痛むこともあるかと思います。
「もしかして虫歯?」と思うかもしれませんが、実は原因は虫歯ではないかもしれません。
花粉症で鼻水が副鼻腔に溜まると、歯の根の先にある副鼻腔に膿が溜まり、その炎症により歯が痛みを感じることがあります。
そのため、花粉症からくる歯の痛みは、花粉症の症状やアレルギー症状が緩和すれば、痛みも改善することが多いです。
他にも抗アレルギー剤を服薬している方は、お薬の作用で唾液が出ずらくなりお口の中が乾燥します。
唾液にはお口の中を洗浄してくれる作用があるので、唾液の作用が抑えられると虫歯や歯周病のリスクが心配になる一面もあります。
では以下で詳しく見ていきましょう。

花粉症で歯が痛くなる主な原因
①副鼻腔炎(蓄膿)が歯の神経を圧迫する
花粉症で鼻の粘膜が腫れると鼻の奥の副鼻腔という空間に炎症が起きます。
副鼻腔は上の奥歯の歯根と非常に近い場所にあるので、炎症による圧が歯の神経に伝わると「歯が痛い」と錯覚することがあります。
副鼻腔は糸切り歯から奥の方に位置するので、特に奥歯の痛みを訴えるケースが多いです。
副鼻腔炎からくる炎症が原因なので、副鼻腔炎が改善したら歯の痛みも持ち着きます。
② 鼻づまりによる口呼吸からの口腔乾燥
花粉症の薬を飲む方も多いと思いますが、薬の種類によっては唾液の分泌が減ることがあります。
口の中が乾燥すると細菌が増えやすく、歯ぐきの腫れや軽い痛みが起きやすいです。
さらに唾液によるバリアが少なくなるので、場合によっては知覚過敏の悪化もあり得ます。
唾液は
✔抗菌作用
✔洗浄作用
✔虫歯・歯周病予防
など、お口を健康に保つために欠かせない存在です。
唾液が減ると、
・口臭
・虫歯のリスクUP
・歯ぐきの腫れ
・歯周病の進行
などにつながるため、口腔乾燥が気になる時はいつもより丁寧なお口のケアを心がけましょう。
この痛みは花粉?虫歯?セルフチェックリスト
花粉症が原因の可能性が高い場合
✓特に上の奥歯が痛む
✓頭を前に倒すと痛みが強くなる
✓鼻や目の症状も同時に起きている
✓一定期間(花粉のピーク)だけ痛い
虫歯や歯周病の可能性が高い場合
✓冷たいものがしみる
✓熱いものがしみる
✓何もしなくてもズキズキする
✓歯ぐきが腫れている
✓片側だけ強く痛む
✓歯から膿が出たり、出血している
両方併発している場合もあるので、気になる症状があればお気軽にさかの歯科までご相談下さい。

花粉症による歯の痛みへの対処法とは?
花粉による歯の痛み対策は以下をご参考ください。
・こまめな水分補給
・マスク着用でお口の乾燥を防ぐ
・加湿器や空気清浄機でお部屋の環境を整える
・よく噛んで唾液を出す(キシリトールガムも◎)
・歯医者でお口の中の健診を受ける
・唾液腺マッサージを行う
定期検診で秋の不調を乗り切りましょう
秋花粉の時期は、鼻づまりや口呼吸でお口のトラブルが起こりやすくなります。
逆にとらえるとお口の異常を早期発見できる良い機会かもしれません。
「なんとなく歯がしみる」「最近口が乾く気がする」など気になる症状がある方は、早めにチェックしておくと安心です。
定期的なメンテナンスとセルフケアで、この秋を元気に過ごしましょうね!

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