口腔悪習癖(こうくうあくしゅうへき)

歯はちょっとした「癖」で動いてしまう

皆さんは、無意識に行っている「癖」が、歯ならびやかみ合わせに影響していることをご存知でしょうか?「歯」はちょっとした力でも、繰り返しかかることで少しずつ動いてしまいます。
特に成長期のお子さんの場合、日ごろの「悪い癖」が歯並びやあごの発達に大きく影響を及ぼしてしまいます。こうした癖を「口腔悪習癖」といいます。
もし、次に挙げるような癖があったら要注意。もちろん大人でも注意が必要です!

指しゃぶり・ツメを噛む癖

4、5 歳になっても指しゃぶりをしていると、少しずつ歯が動き、出っ歯、受け口などの原因になります。子供には繰り 返し注意を促し、本人に「癖を直す意識」をしっかり持たせましょう。また、爪を 噛む癖も歯ならびを悪くします。大人にも多い癖なので注意してください。

舌癖( 舌を歯に押し当てる癖)

上下の前歯に舌を押し当てる癖があると、少しずつ前歯がかみ合わなくなり、隙間ができてしまいます。また、乳児はもともと舌を前に出して食べ物を飲み込みますが、歯が生えてもこの習慣が残っていることがあります。
しっかりチェックして、正しい飲み込み方ができるようにしましょう。また、舌で奥歯を押していると、奥歯が揺れる原因になります。

頬杖(ほおづえ)

ほおづえをつく癖があると、かみ合わせが深くなったり、左右にずれてしまいます
特に子供のほおづえはあごの成長を抑えてしまい、骨格が小さくなることで歯ならびまで悪くなる恐れがあります。

唇を噛んだり吸ったりする癖

上唇を噛んだり、吸ったりする癖があると、受け口に、反対に、 下唇を噛んだり、吸っ たりする癖があると、出っ歯になってしまいます。
子供だけでなく大人にもみられる癖ですので、意識してしっかり直しましょう。