インプラントによる骨吸収

インプラントと骨吸収

歯は右の図のように、「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる骨で支えられています。この「歯槽骨」がインプラント歯周炎を原因として減ってしまうことがあり、こ の骨が減ることを「骨吸収」と言います。

メンテナンスの重要性

この骨吸収は定期的にメンテナンスをうけることによって最小限にすることができます。一方、メンテナンスを怠るとインプラントの寿命が短くなってしまいますので、しっかりメンテナンスを受けましょう。

インプラントによる骨吸収の原因

①細菌による骨吸収

お口の中のプラーク(歯垢)にはたくさんの細菌が生息しています。その数はわずか1mg のプラークに10億個。実はこうした細菌が歯槽骨を溶かしていきます。インプラントにこうしたプラークや細菌の住みかとなる歯石がつくと、そこから歯槽骨が溶けていきます。これらは日ごろの正しいブラッシングや定期的なメンテンナンスによりしっかり防ぐことができます。

②強い力による骨吸収

インプラントは歯槽骨にしっかり密着しています。そのためインプラントにかかる力はそのまま歯槽骨に伝わることになります。長年の使用やお口の状態の変化によって「かみ合わせ」が変化し、必要以上にインプ ラントに力がかかるようになると、少しずつそれを支える歯槽骨が減っていきます

こうした「かみ合わせ」のチェックもメンテナンスでしっかり行います。