禁煙とお口の病気
皆さんもご存知のとおり、喫煙はガンをはじめ、さまざまな病気の原因となります。
もちろん、お口の病気も例外ではありません。
むし歯になりやすい!
喫煙でむし歯リスクが高くなる!
「むし歯」はむし歯菌によって歯が溶かされる病気。実は、歯は食事の度にむし歯菌によって溶かされています(脱灰)。しかし、多少溶けたとしても、唾液の作用により再び元に戻ります(再石灰化)。
つまり、歯の表面は普段から溶けたり、戻ったりを繰り返しています しかし、喫煙していると唾液の量が減ってしまうため、溶けた歯を元に戻す機能が低下します。
こうして歯が溶ける状態が続くと、やがては治療が必要な状態になってしまいます。
さらに、細菌の塊である「プラーク(歯垢)」は歯の表面についたタールに付着しやすくなるので、さらにむし歯のリスクが高まります。
細菌が「悪臭」を発生させる!
喫煙により増殖する細菌が口臭の原因!
喫煙は唾液の量を減らします。
すると口の中が乾燥し、「ドライマウス」と呼ばれる状態を引き起こします。ドライマウスになると、口の中の細菌がどんどん繁殖します。 細菌が増えると口の中がネバネバし、口臭がひどくなります。つまり喫煙は、煙の匂いだけでなく、口臭そのものを引き起こすのです。
免疫力低下→「歯周病」のリスクが高まる!
歯周病は、歯周病菌が原因です。
通常は、免疫機能を持つ『白血球」が、この「歯周病菌」と戦っているため、症状の進行が抑えられています。しかし、喫煙をしていると、この「白血球」の免疫機能が著しく低下。さらにはニコチンにより血管が収縮してしまうため、白血球そのものが運ばれにくくなります。
つまり、喫煙をしていると歯周病になりやすく、さらには治療しても治りがとても悪くなってしまうのです。
歯周病もむし歯と同じように喫煙でリスクが高まります
喫煙をしていると60 代でこんなになることも!