京都市西京区洛西の医療法人さかの歯科院長の坂野泰造です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中で猛威を振るっており、今も世界中で感染が拡大しております。
さかの歯科では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が起こる以前より、ウイルス感染対策 (肝炎・エイズ等)には力を入れておりました。さらに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、新型コロナウイルスを「うつさない」、「うつらない」ための徹底した感染予防対策を講じております。
さかの歯科では、日本歯科医師会より「みんなで安心マーク」の認定を受けております。感染防止対策を徹底している歯科医療機関に対して発行されています。
当院の院内感染予防
- 玄関、待合室に手指消毒剤の設置し、来院された患者様、ご家族様に手指消毒にご協力いただいております。
- 感染対策として、窓を開け通気性を高めて、換気した状態で治療を行っております。
- 待合室では、マスクの着用をお願いしております。
- 咳エチケットにご協力していただいております。
- すべての患者様に、体温測定を実施しております。
- すべての患者様ごとに、グローブの交換を行っております。(歯科医師&歯科衛生士はグローブを2重に着用)
- 受付にビニールカーテンを設置し、受付スタッフもグローブを着用しています。
- 歯科医師、歯科衛生士は、KN95マスク+フェイスシールド+口腔外バキュームにて、施術・診療補助を行っております。
- エプロン、コップは使い捨てのものを使用しています。
- 歯を削る治療器具などは患者様ごとに滅菌したものに交換し、消毒滅菌をしております。
- 歯の切削時には、空気中のエアゾルを吸い取るため、口腔外バキュームを使用しております。
- 診療台周りのアルコール消毒の強化をしております。
- 衛生対策を強化し、院内の消毒液による清拭を行っております。
- スタッフの頻繁な手洗いと手指消毒を行っております。
- 診療室内・待合室での空気清浄機を稼働させております。
- 待合室の雑誌、キッズのおもちゃ等の撤去をさせていただいております。
患者様へのご理解とご協力のお願い
以下のような事項に該当する方は治療及びメンテナンスを延期させて頂きます。このような症状がある場合は、直接来院せずに必ず事前にお電話でご相談下さい。
皆様には、多大なご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解くださいますよう宜しくお願い致します。
- 37.5℃以上熱がある方
- 咳、喉の痛み等の症状がある方
- 呼吸器障害のある方
- 症状もなく突然、味覚・嗅覚に異常が出た方
- 2週間以内に海外渡航歴がある方
- 新型コロナウイルス感染者と接触がある方
- 新型コロナウイルス陽性と診断されたことがある方
歯科医院での感染リスクは高くありません
歯科医療を通じて、歯科医師や歯科衛生士から患者さんへ新型コロナコロナウイルスが感染した事例の報告はありません。
歯科治療を受けたい、メンテナンスを継続したい。しかし、「歯医者に行ったら、新型コロナコロナウイルスに感染してしまうのではないか」と心配されている方も多いと思います。でもそんなことはありません。歯医者へ行っても感染リスクは決して高くないことをお伝えしたいと思います。
どの歯科医院でも感染予防対策を以前からしっかりと行っています。
歯科医療従事者は、細菌・ウイルス感染予防のスペシャリストです。つまり、虫歯菌や歯周病菌に対しての治療を毎日行っております。また、唾液や血液からおこりうる肝炎、エイズといったウイルスの感染リスクにさらされながらの歯科診療を行っております。また、新型コロナコロナウイルスだけでなく、ノロウィルスや風疹、はしかなど、私たちの回りには感染源となりうるコロナウイルス、細菌などがたくさん存在しています。 そのため、我々歯科医師は、手指の衛生を保つこと、防護具(マスクやグローブ他)を着用し、医療器材の洗浄・消毒など、日常的に感染予防対策を以前からしっかりと行っていました。
それなのに、なぜ、「歯科医院は感染リスクが高い?」と思われたのか?
3月下旬から4月上旬にかけ、歯科医院が新型コロナウイルスの感染リスクが非常に高いという報道がいくつもなされたことによるものと思われます。これらの報道の多くは、3月15日に報じられたアメリカの新聞・ニューヨークタイムズ紙の記事をもとにしているようです。
The Workers Who Face the Greatest Coronavirus Risk – The New York Times March 15, 2020>
こちらに載っている図が、ワイドショーや報道番組で取り上げられました。この図は、どんな職業の方が新型コロナウイルス感染のリスクがどれくらい高いのかを示している図になります。
これを見ると、図の右上に「Dentists」つまり歯科医師があります。つまりこれは、「歯科医師が大変感染リスクの高い職業である」と見えてしまいます。ただしこの図から、「歯科医師は新型コロナウイルスに著しく感染しやすい」と考えるのは明らかに間違っています。
この図自体は、ニューヨークタイムズという新聞社で独自に作成したもので、科学論文ではありません。
この図をよく見てみると、横軸は、「仕事中の他人との近接距離」です。歯科医師はもちろん患者さんと極めて近い距離にいます。当然図の右端になります。縦軸は、「病気・感染症への暴露の度合い」です。下の方から「なし」「1年に1回以上」「月に1回以上」「週に1回以上」「毎日」となっています。この調査では、病気・感染症の種類についての制限はないようです。歯科医師は日々患者さんを診療しているので、当然「毎日」になります。つまり、図の一番上に位置することになります。
つまり、職業で病気(どういった病気かは問わない)に接し、その病人(どういった症状かは問わない)と近い距離で職業の歯科医師は感染のリスクが高い、というのがこの図の示すところです。
でも、たった2つの要素だけで、歯科医師は新型コロナウイルス感染のリスクが高いと言えるのでしょうか?
我々歯科医師、歯科衛生士は、常にマスク、ゴーグル、グローブを装備しています。使用器具は必ず滅菌、使い捨てを行っています。また、来院する患者様も不特定な方は一人もおらず、すべて身元が把握された方のみです。消毒用アルコールはどの歯科医院にも配置されております。こういう要素が加味されていないので全く当てにならないものですが、日本の一部のマスコミが歪曲して報道したのが問題だと思います。
実際日本では、歯科医師、歯科関係者の新型コロナウイルス感染、発症者がでているというニュースは全くありません。歯科医師や歯科衛生士が最もリスクの高い職業であれば、明らかに日本でも歯科医師の多くが感染しているということになるはずですが、そんなことはまったくありません。感染対策がもっとも厳格に行われているからこその結果であり、むしろ日本の歯科医院の感染対策が総じて効果的であることを示しています。
歯科医院での口腔ケアがウイルス感染予防に役立ちます
口腔ケアをしっかり行うことが、インフルエンザ感染にとても有効であることは、研究の結果明らかになっています。実は、インフルエンザウィルスと新型コロナウイルスの構造はとても似ているので、歯科医療が新型コロナ感染予防につながる可能性が高いと言われています。
東京歯科大学名誉教授 奥田克爾先生からの新聞記事から
つまり、ウイルス感染が懸念されるこんな時だからこそ、口腔ケアがとても大事と考えています。
さかの歯科では、今までも徹底して感染対策をしておりましたが、患者さんがより安心して治療を受けられるように、さらに新型コロナウイルス感染に対しても、より高度な対策を行っております。そのために一時的に患者さんに対し、院内での感染予防のための行動のお願いをしております。また、診療の制限も行わざるを得ない状況もあります。
しかし、さかの歯科では、患者さんのみなさまに安心、安全な歯科医療を提供するため、より高いレベルの医療を模索し、実践していく所存です。コロナに対する正しい知識、お家でもできる口腔ケアも発信していきます。スタッフ一同、励んで参りますのでどうぞよろしくお願い致します。