口呼吸(くちこきゅう)

意外に知られていない口呼吸の危険

人は「鼻から吸って」「鼻から吐く」のが普通ですが、無意識のうちに「口で呼吸」している方がいらっしゃいます。これを「口呼吸」と言い、ある調査では小学生以下の80%以上が 「口呼吸」とも言われています。
「鼻でも口でも同じじゃないの?」と思われる方もいらっしゃいますが、実は大きな違いがあります。その違いとは…?

① 口呼吸はむし歯・歯周病になりやすい!

むし歯や歯周病の原因は「細菌」です。
実は、お口 の中の細菌は、だ液の作用により活動が抑えられて います。これが、「口呼吸」になってしまうと、口 が渇いてしまい、だ液が出にくくなる。つまり、む し歯や歯周病になりやすいというわけです。

② 睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時にも「口呼吸」をしていると、舌の位置がの どの方に下がりやすくなります。 すると舌が気管をふさいでしまい、空気が入らなくなって 睡眠時無呼吸症候群になる恐れがあります。

睡眠時無呼吸症候群についてはこちら

③口呼吸は病気になりやすい!

むし歯や歯周病の原因は「細菌」です。
実は、お口 の中の細菌は、だ液の作用により活動が抑えられて います。これが、「口呼吸」になってしまうと、口 が渇いてしまい、だ液が出にくくなる。つまり、む し歯や歯周病になりやすいというわけです。

④口呼吸は口臭の原因になる

「口臭」は食べ物などが原因の場合もありますが、多くの場合は口の中にいる「細菌」によるものです。①でも解説したように、「口呼吸」になるとだ液が減って細菌が増えてしまいますから、当然口臭の原因にもなります。

口呼吸の対処法

① 1 日数時間、紙をくわえる

紙を口にくわえることで、口が閉じ強制的に鼻呼吸になります。日中の起きている時間で、1 日数回、1 回1 時間ほど。これを数週間続けると効果が現れます。

② 仰向け寝・鼻孔拡大装置を使う

睡眠時などは、まず鼻呼吸しやすいように、仰向けで寝るようにします。また、寝る前に鼻を洗浄したり、鼻の穴を拡大する装置などをつける方法も有効です。