治療後メンテナンス4

前回にも触れた、「歯周ポケットの測定値」の変化の中でも、その数値が小さくなることについてお話しします。。

原則的には、歯周ポケットの数値が小さくなることが望ましいのですが、小さくなったからといってすべての症例で改善方向に進んでいるわけでもありません。

もちろん炎症が消退することによって、歯周ポケットの数値が小さくなる場合は、非常に良いと言えます。

また、歯肉のラインに変化もなく、歯周ポケットの数値が小さくなった場合、患者さんからは「治った」と言ってもらうことが多いです。

しかし、これは上皮性の付着になるので、結合織性付着と異なっているので、歯肉の安定性には不安が残ります。

かぶせものの歯肉のラインが変化することがよくあり、審美性の点で問題が出ますね。

また、歯肉退職により、歯周ポケットの数値が小さくなった場合は、歯と歯の間にものがつまりやすい、歯茎がやせて見た目が気になるといった不満が出やすいです。

ただし、歯肉の安定性は比較的良好といえます。

メンテナンス時に、歯周ポケット測定の数値が小さくなっている場合は、上記の性質を考える必要があります。

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