親知らずの抜歯は、やってみないと分かりません

親知らずの抜歯する前に患者様から、「時間かかりますよね?」よくと質問を受けます。

でも実のところ、「やってみないと分からない」が正しい返答なのです。

先週も、親知らずの抜歯を行いました。

事前のレントゲン写真では、
1.歯が斜めに生えている
2.歯の歯冠部が手前の歯に引っかかっている
3.歯根が通常の歯よりやや長い
4.歯根が2根に分かれている
以上のことが、判明しておりました。

 

もちろん、かなり難しい抜歯である事は覚悟しておりました。
ただし今までの私の経験からすると、手前の歯にひっかっかっている部分をしっかり削り、その後斜めに生えている歯根を起こすように抜歯動作をして抜く・・・そういったイメージで抜歯する予定でした。

しかし引っかかっている部分をしっかり削り落として抜歯を始めました。

斜めに生えている歯根がだんだん起き上がってきました。

ここまでは事前の私のイメージ通りでした。

でもここからが、イメージと違いました。

歯根の動きが途中で止まってしまいました。

歯は完全にグラグラ動いている(つまり脱臼はしている)のですが、その動きに制限があり、どうしても抜けてこないんです。

こういった場合に考えられる事としては、歯根の膨らみ(肥大)があったり歯根の曲がり(湾曲)があったりする場合です。

歯根の膨らみならば、歯をゆっくりゆすって骨を開いていくと抜けてきます。

しかし歯の動きは、やや大きくなってきているのですが、やはり抜けてくる感じはありません。

ということは、歯根が曲がり湾曲しているんですね。

事前のレントゲンで歯根が開いてはいないことは分かっていましたので、反対に閉じている歯根なのだな?と考えました。

恐らく2本の歯根で骨を抱きかかえている状況なのでしょうね。

こういったケースでは、歯根を分割することになります。

出来るだけ骨を傷つけないように歯根を分割すると、スパッと抜けてきました。

歯根の先端ですが、ほんのわずかにですがアルファベットのCみたいに湾曲していました。

事前のレントゲンでは、歯根はストレートに見えます。

X線の入る角度によりそう写ってしまうんです。

本当に抜歯はやってみないと分からない手術なのですよ。

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