痛み止めを飲んでも効かない虫歯。。
少し前になりますが、子どもがあまりに痛がっているので、すぐに診てほしいという電話があり、即、診察したお子さんがいました。
痛み止めを飲んでもまったく効かなかったのことで、来院時にも「イタい、イタい」と言い続けているような状態でした。実は、こういた状態の時は、どんな処置をしても痛いんですね。(麻酔自体が効かない状態になっているときすらあります。)
なるべく痛くないようにと気をつけましたが、やはり相当痛かったらしく、大泣きとなりました。
私もこれほど泣かれたのは久しぶりでした。診療室内に泣き声がひびきわたり、待合室のおかあさんも、そうとう心配なさったようです。
幸い、翌日には痛みはなくなりましたが、私が心配したのは、こういった経験をしてしまうと、歯医者キライになって、素直に口をあけてくれなくなってしまうことです。
開業して最初の数年は、こういった診療中に大泣きという経験が何度かあり、その後の対処に苦慮したことが数回あります。また、他院でそういう経験をしたために、うちでもなかなか対応が難しかったということもあります。
しかし、ここ数年、そういったことがほとんどありません。
今、さっと振り返っても、ここ2~3年で2人くらいでしょうか?
そして、冒頭に書いたお子さんも、あんがいケロッとして、来てくれました。
私の腕があがったというわけではなく、どうも今の子どもの気質のような気がしてなりません。
開業して15年過ぎると、それぞれの世代の気質というものが、少し見えてくるような気がします。
もちろん、個人差がありますから、いちがいに決めつけられはしませんよね。少なくとも私自身や同世代の友人を見ていると、イタい思いをすれば、そこに行くのは二度とごめんだという気持ちになりそうなんですが・・・・(今のお子さんは、強い!)
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