2019年1月14日
歯みがきをいやがる子供さんの比率は結構高いと思います。
しかし私は、患者さんにはいつも次のように話しています。
『歯みがきをいやがる子供さんとの「根比べ」なので、決して子供さんに負けないでください。』
親としては、子供の2歳ぐらいなると、歯みがきの習慣をつけたいものですね。
しかし、いやがってなかなか歯みがきをやらせてくれないと、「いやがっているのに、なにもそこまでして歯をみがかなくてもいい。」と歯みがきをやめてしまう方がいらっっしゃいます。
また、「今はいやがっても、そのうち自分で歯ブラシをするようになるだろう。」と歯みがきの習慣を先延ばしにしてしまう方もいらっしゃいます。
また、面倒くさいという心理も、多少なり、はたらいてしまいます。
しかし、この時期に、この妥協をすると確実に虫歯はできてしまいます。そうなると、歯みがきよりもっともっと大変な歯科治療をすることになります。
歯みがきができない子供にとって、歯科治療はとても困難な経験となってしまうでしょうね。そして子供に虫歯ができてしまうということは、強引に歯みがきをすることよりもっとかわいそうなことになってしまいます。
また、ほおっておいても子供は自分からすすんで歯をみがくことは絶対にありません。子供が嫌がっても、やはり親が根気強く、少しづつでもいいから、歯みがきの習慣をつけてあげることがとても大切なのです。
2019年1月 7日
外れてしまった被せ物や詰め物を、市販の接着剤で付けてしまう方が時々いらっしゃいます。
歯医者へ行く時間がない、わざわざ行って付けてもらうのがめんどう、などの理由で、ご自身で付けようとされる気持ちはわかりますが、危険性がいっぱいです。
1.市販の瞬間接着剤は、毒性が少なからずあります。それを口の中に入れておくことになるので、その毒を飲み込んでしまうことになります。
2.歯医者で詰めたり被せる時は、必ず雑菌を除去し、歯の表面を乾燥してから、安全に接着します。ただし、市販の瞬間接着剤でつけてしまうと、歯に付着した雑菌をそのまま封じ込めてしまうことになり、接着した銀歯の下で、虫歯が広がり、神経や骨が腐ってしまう危険性があります。
3.少しでも違ったところでつけてしまうと、隙間ができてそこから虫歯ができることもあります。また、かみ合わせが違ってしまい、高くなってしまうことがあります。
ご自身で付けてしまうのは、このようなリスクがあるので、外れてしまった被せ物や詰め物が取れてしまったら、歯医者へ取れてしまったものを持って、必ず受診するようにしましょう。
また、忙しくて歯医者へすぐに行けない方もいらしゃると思います。そのような時には、応急処置として、取れてしまった歯の場所で硬いものを噛まないようにしましょう。そして取れてしまった歯の周りを歯ブラシでしっかり掃除しましょう。
2019年1月 1日
2018年12月29日
2018年12月24日
歯科治療を途中で中断してしまうとどうなってしまうのでしょうか?
中断したところによって、様々な問題が出てきます。
虫歯を削り、型取りをした段階で治療中断のケースです。
このようなケースでは、仮詰めの状態が長く続くことになります。
そうすると気付かぬうちに歯が欠けてしまうことが多く、せっかく型取りして作製したものが合わなくなってしまい、また歯を削り直して型取りするようになってしまいます。また、仮詰めの状態ということは、チキンとついていないということなので、間隙に虫歯菌が入って行ってしまい、再度虫歯になってしまうこともあります。
また歯の神経を取る治療中断をしてしまうと、せっかくきれいにした歯の管に虫歯菌が入り込み、最初から根の再治療をしなければならなくなります。このようなケースでは、神経がない歯になるので、虫歯菌が入り込んでも、ほぼ痛みが出ません。それゆえに知らず知らずのあいだに、虫歯が大きく進行し、歯の根の先の方まで菌で侵されてしまうことが結構あります。
こうなってしまうと歯を抜くしか治療法がありません。そんな事にならないためにもきちんと最後まで治療を受けてほしいと思います。またもし治療を中断しなければならない時もあると思います。そういった時には、必ず担当医に伝えて下さい。中断する理由、期間がわかれば、それに合わた治療もできます。