2017年12月18日
「歯を磨いてくださいね」。歯医者に行くと、必ず言われることだと思います。私も毎日のように患者さんに言っています。
たぶん、歯科ぐらいしかこれほど患者さんに対して、セルフケアを要求する医療科目は、ないでしょうね。
ところで、国立保健科学院の花田先生は、歯のような硬い組織(硬組織)は、
①皮膚のような軟組織のように動かない。
②免疫物質が分泌されない。
③軟組織のように上皮(表面)がはがれない。
という特徴から、人為的なケアをしないかぎりバクテリアの塊ができてしまうとおっしゃっています。
もともと人間の体は、外界に触れるところと、そうでないところは、発生のときから細部の作られ方が異なっているようです。
もっと簡単に言うと、日常的に空気に触れるところかそうでないかによって構造が異なっているわけです。
空気に触れるところは、常に外からの感染のリスクが高いので、防御機構がしっかりしています。
動けば、バイキンはくっつきにくい。
免疫物質がでれば、くっついたバイキンもやっつけられる。
表面がはがれれば、生き残ったバイキンも自然に体外へ排出される。
これらのことが、歯には期待できないのです。口磨きでなく、歯磨きという言葉もここからきているのではないでしょうか?
2017年7月31日
ヘビの「歯」はどうなっているのかご存知でしょうか?
いつもヘビの食事方法といえば、歯で噛むというイメージはありませんよね。コブラ、ハブ、マムシなど猛毒を持つヘビですが、全てのヘビは「丸のみ」していますね。
しかし、ヘビには鋭い歯(牙)も持ち合わせています。ただしその鋭い歯(牙)は攻撃の手段としてだけです。「丸のみ」していますので、ヘビは人間のように噛み切ったり、すり潰したりする必要はありません。
では、鋭い歯(牙)は、その小さな口の中に納まっているのでしょうか?
それは、口の中で横向きになって隠れており、通常は出ているわけではありません。普段は横向き、獲物に食らいつく時、攻撃するときなどは、鋭い歯(牙)が起き上がるような仕組みになっているのです。
このように、歯は生き物の生態、食事方法によって大きく形や用途が違っています。とても興味深いですね。
2017年5月15日
エナメル質形成不全症とは、エナメル質が先天的にもろい状態の歯のことをいいます。
好発部位としては、永久歯の前歯と6歳臼歯にみられることが多いといわれています。
審美的な特徴としては初期虫歯の白濁と似ているのですが、初期虫歯とはすこし違った色をしています。少し違ったマット感のある色、そして黄色っぽい変色がその特徴です。
以前より一定数の存在があると言われていましたが、近年の調査の結果、10%のお子さんにエナメル質形成不全症が見つかっております。
エナメル質形成不全の原因は、まだよくわかっておりませんが、歯ぐきから萌出する以前の顎骨の中での発育段階でエナメル質が十分に成熟しないことによって起きると考えられています。
また、エナメル質形成不全症になると、通常よりも虫歯になりやすく、歯が欠けやすくなります。
このエナメル質形成不全症を早期に発見でき、歯科医院で的確な処置を受けると、虫歯になっていくのを予防できる可能性があり、安心できると思います。
2017年4月10日
2016年4月18日
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