2018年1月15日
皆さん、入れ歯はどれくらい前から使われていたことをご存知ですか?
記録によると、日本最古はの入れ歯は、尼僧仏姫(1538年没)が使っていた入れ歯と、いわれています。
当時の入れ歯は、仏像を彫る職人の仏師が掘っていたそうです。
仏師は、安土桃山時代前は仏像を彫ることだけが仕事でしたが、それ以後は入れ歯をつくることも、仏師の仕事となってきたとなってきたと言われています。
当時の入れ歯は、現代の入れ歯の形に良く似ており、顎に吸い付き、食事を噛むことが出来ました。そのため、仏姫が使用した入れ歯は奥歯がすり減っていたそうです。
ちなみに、材質は木材であったのは、言うまでもありませんが、、、、、
そして、入歯師の中には入れ歯を作るだけではなく、抜歯や口の中の治療も行える歯医者もいたそうです。
入歯師は、江戸中期頃には全国に広がり、民衆に親しまれる歯医者となったそうです。
2018年1月 8日
2017年12月25日
歯が生えてくる鳥類は、ありません。
鳥類は通常かたいくちばしを持っているので、歯はありません。くちばしはあっても歯は持っていないのです。
ただし、例外があります。
ふ化したばかりのヒヨコは、なんと歯を持っているのです!
とても不思議なお話ですね。
ふ化したばかりのヒヨコには、上のくちばしの先端に小さな突起があり、この突起が「ヒヨコの歯」の正体です。
この突起は、卵歯(らんし)と呼ばれており、ふ化するときにこの卵歯を使って硬い殻を破って卵の殻を割って出てきます。このとき、この卵歯が活躍します。
一般的に歯とは、口腔内にあるものですが、この卵歯は内側ではなく、外側についています。
大切な「歯」を長く維持できるように、3カ月に1回の定期検診の受診をおススメしています!
2017年12月18日
「歯を磨いてくださいね」。歯医者に行くと、必ず言われることだと思います。私も毎日のように患者さんに言っています。
たぶん、歯科ぐらいしかこれほど患者さんに対して、セルフケアを要求する医療科目は、ないでしょうね。
ところで、国立保健科学院の花田先生は、歯のような硬い組織(硬組織)は、
①皮膚のような軟組織のように動かない。
②免疫物質が分泌されない。
③軟組織のように上皮(表面)がはがれない。
という特徴から、人為的なケアをしないかぎりバクテリアの塊ができてしまうとおっしゃっています。
もともと人間の体は、外界に触れるところと、そうでないところは、発生のときから細部の作られ方が異なっているようです。
もっと簡単に言うと、日常的に空気に触れるところかそうでないかによって構造が異なっているわけです。
空気に触れるところは、常に外からの感染のリスクが高いので、防御機構がしっかりしています。
動けば、バイキンはくっつきにくい。
免疫物質がでれば、くっついたバイキンもやっつけられる。
表面がはがれれば、生き残ったバイキンも自然に体外へ排出される。
これらのことが、歯には期待できないのです。口磨きでなく、歯磨きという言葉もここからきているのではないでしょうか?
2017年12月11日
『虫歯は伝染する?』のでしょうか?
風邪は、もちろん伝染しますが、実は虫歯も伝染します。
『虫歯は伝染する』ことで、私はいつもする話はあります。
元来、赤ちゃんの口の内には、虫歯の原因となる虫歯菌は存在しません。
その赤ちゃんの口に虫歯ができてしまうのは、両親とのスキンシップによるものなのです。
すなわち、両親とのスキンシップが、虫歯菌の感染経路なのです。
つまり、
①赤ちゃんの口にキスをする、そして家族で箸やスプーンを共有する
②赤ちゃんに食べ物を口移しする
③熱い食べ物をフーフーと冷まして赤ちゃんに与える
このようなスキンシップは通常当たり前にすることですが、このスキンシップで虫歯は感染してしまいます。特に生後1歳半から3歳までは、できるだけ控えることが大切だといわれています。
(ただし、赤ちゃんとの大事なスキンシップになってくるので、とても難しいことですが、、、、)
しかし、この期間虫歯菌の感染経路を遮断できれば、口の中で無害の菌の割合が高くすることが出来ます。すなわち、子供さんの人生の口腔内環境をよくすることが出来ます。
無害な菌の方が多くなるか、虫歯の原因となる悪い菌の方が多くなるかが決まってくるので、とても重要な時期といえます。
できる限り気をつけて、赤ちゃんの健康な歯を作ってあげたいですね。