2018年10月15日
今日は、歯科治療で使用する仮歯についてのお話です。
仮歯は、歯科治療には欠かせないものです。
いったいどんな時に仮歯を使用するのでしょうか?
①前歯の治療の際には、見た目を整えるために仮歯を使用します。
②噛み合わせがなくなりそうなときには、仮歯によって噛み合わせを保持するために使用します。
③治療している歯の予後が不安定な場合には、治療の経過を見るために使用されます。
仮歯の物性は、常温型重合レジンというものでできています。
これは粉と液を混ぜると30秒~60秒くらいで固まる物質なので、これが固まる前の餅状の状態の際に、ある程度形を整え、完全に固まってから歯の形に整形していきます。歯科治療の中で非常に操作性に優れた材料です。
しかしこの材料は永久的に使えるものではなく、強度が弱く、すぐに割れたりかけたりすることが多いのが欠点です。また吸水性もあり、1~2か月すると黄ばんできて、すこし臭いもでてきます。
まれにですが、仮歯のままで治療を放置してしまう患者さんがおられます。仮歯の状態でそのままに放置すると、歯肉に炎症が起こってしまい、せっかく型取りした差し歯が合わなくなることがあります。
仮歯が入ったままで、しばらくい治療が中断になってしまっている方は、出来るだけ早く歯医者さんに行きましょうね。
2018年9月11日
「どうして歯みがきするの?」と子どもさんに、きちんとお答えできますか?
小さな頃は歯磨きがうまくできなくて、時には「どうして必要なの?」と疑問に感じたことはありませんでしたか?また子どもさんに質問されて「そういえば、漠然としか知らないな」と思った方も少なくはないと思います。
今回は、改めて歯磨きの効果をお話ししたいと思います。
歯を磨くことで、虫歯菌のエサとなる糖や、歯垢を落とすことができます。これが虫歯、歯周病の予防に重要なのです。
そして、歯周病の原因である歯石が付着しにくくするすることもできます。また歯ぐきの血行もよくなり、歯性感染症の抵抗力が高まります。
つまり、歯磨きをすることが、お口の健康を守ることにつながるのです。
当院では、虫歯になった後の歯科治療麻もちろんのこと、虫歯にならないためのブラッシング、歯周病予報のための歯周病メンテナンスなどご家庭でのホームケアにも力を入れています。
いつまでも美味しく、そして楽しく、そして自分の歯で食事ができるように、正しいブラッシング方法で毎日歯を磨いてほしいと願っています、当院にお気軽にお尋ねください♪
2018年7月23日
2018年5月14日
2018年4月25日
前歯の外傷の経験をした方は結構いらっしゃると思います。
例えば、
①スポーツ中に前歯をぶつけてグラグラになった
②自転車で転んで前歯が抜けた
③ボールが当たって前歯が折れた
④人の肘が前歯にあたって、グラグラになった
など、前歯の外傷は身近に起こりやすいものと思います。
ただし、歯の外傷は見た目でわかるものと見た目ではわからないものがあります。見た目でわからないものは、レントゲン検査など検査をしないとわからないことがあります。
歯をぶつけたりした時は、念のため歯医者さんへ行って検査してもらいましょう。そして外傷のタイプによって色々な治療法があるので、歯科医師に相談するとよいと思います。
もし、お子さんが公園で転んで前歯が抜け落ちてしまったら???
そんな時どうしますか?
①抜けた歯は拾わず、すぐに歯医者へ行きます。。。。
実は、これは大間違いですよ。
→→→抜け落ちた歯を救えるかもしれません、抜けた歯を急いで探してください。そして見つけた歯はどうすればよいのでしょうか?
②砂や汚れを落とすためにゴシゴシきれいに洗う。。。
これも大間違いです。
→→→抜け落ちた歯は砂を落とす程度に軽くさっと洗うだけでOKです。(汚れていなければ洗わなくてOK)水道水は、消毒液が入っているので、あまりよくありません。
③抜け落ちた歯をティッシュにくるんで、歯医者へ持っていく。。。。
これも間違いです。
→→→すぐに牛乳か保存液に入れ、急いで歯医者へ持っていく。重要なのは、洗うことより歯根膜の保存が大切です。
(適切な保存液がない場合は、口腔前庭に入れて歯医者さんへ行きましょう)
外傷でで抜け落ちた歯が、再度お口の中にくっつくかどうかは歯根膜の元気にかかっています。
でも歯根膜は乾燥に大変弱いので、牛乳や保存液につけて、急いで歯医者さんに行きましょう!!!